ホイールキット    完成までの流れ

1.入荷
ホイールキットのベースとなるホイールは
お客様からの買取や、下取り、中古品の
購入などを経由して弊社内に入ってきます。
入荷後すぐにホイール本体の状態を
検査してキズや振れ、曲り、クラックなどが
がないかを専門のホイールスタッフの
厳しい目でチェックされます。




2.振れ、クラック、チェック
フレ、曲がりは1/100ミリまで測定できる
専用の測定器を使用しホイールの状態を
精密に検査、測定していきます。
まずこの段階で横振れが6ミリ以上ある
ものや、ホイールセンター部分に3ミリ以上の
縦フレがあるような事故などで過大な力が
かっている
ホイールに関しては正規品として
はもちろんのこと、間違って世に出回らない
よう、修正されることなく、二度と使用
できないように、ホイールベアリング部分を
完全に壊して完全廃棄処分されます。



3.修正工程
修正前の見立てで安全上、問題ないと判断
されたホイールだけ、修正工程に入ります。

この道20年のベテランスタッフが修正を行なう
事により、最小限の熱と力を加える事にて、
ホイールに無理を掛けることなく修正されます。

この修正により最終的に縦振れは0.2ミリ、
横振れは0.2ミリ以内の精度になるまで修正されます

4.加工工程
修正が終了したら次は加工に入ります。

弊社の持っている独自のデータを基に
やはりこの道30年の職人さんの手によって
常に完璧を目指して寸法どおりに仕上げ
られます。

5.サンドブラスト工程
パウダーコーティングの下地作りの為、
サンドブラストを用いて、純正の塗装を全て
落としてホイールの地肌をむき出しにします。


ここをおろそかにすると塗装の仕上がりと
耐久性に響きますのでしっかり行う必要が
あります。


6.キズ、クラックチェック
サンドブラストが終了したホイールです。

サンドブラストによる塗装の下地作りと
合わせてサンドブラスト処理をする
もうひとつの大きな意味が次の項目の
とても大事なチェック項目にあります。



7.クラックの見本
サンドブラストによって塗装を落とすことにより
塗装が載っている状態では見えにくかった
微細なクラックを発見する事が出来ます。
2の工程のホイールチェックと、この工程の
クラックチェックにより、2重のチェック項目を
設けることによってお客様にお渡しする
ホイールキットの安全性、耐久性をお約束
できるよう努力しています。


このようなホイールも、二度と使用できない
ように、ホイールベアリング部分を完全に
壊して完全廃棄処分されます。
8.パウダーコーティング
車の板金屋さんなどでよく行われる、
シンナー系の溶剤に顔料を溶かし、
スプレイガンで吹き付けて乾かす塗装とは
まるで違い、弊社は粉状の顔料を静電気で
帯電させたホイールへ吹き付け、
180℃程度の温度で定着、安定させる
事により、均一でしかも厚い塗装膜を
形成します。

その工程を下地、中塗り(色付)、クリア
による3層構造の粉体焼付け塗装を
採用しております。
特に仕上げのクリアコートは耐候性、
耐薬品性、飛び石などによる耐久性までも
飛躍的に向させた塗装膜により
タイヤチェンジャーなどにつかんでも
びくともしない塗装面を実現します。

施工には時間と手間と工夫を要します
が、美しい塗装をいつまでも楽しんで
もらう為に、スペックエンジニアリングの求める
クオリティを実現させる為には

必要不可欠な工程なのです。

9.パウダーコーティング(下地)
まずは下地の塗装が完成しました。
この塗装により、ホイール本体に塗装を
しっかりと密着させます

下地、中塗り(色付け)、クリア仕上げと、
それぞれの工程で全て180℃程度の
温度で定着、安定させる工程を行います。



9.パウダーコーティング(色付け)
次に中塗り(色付け)が完成しました。
この工程はお客様の御注文時の色に
合わせて塗装します。

10.パウダーコーティング
(クリア工程)

塗装の最後の仕上げであるクリア工程を
施したホイールです

クリアを施していないホイール(9.)と
比べるとツヤの深さが違います。
外観の美しさの違いもさることながら
なんといっても対候性、耐薬品性、飛び石
などによる耐久性まで飛躍的に向上します。
これにより美しいホイールを長く装着して
いただくことが可能になりました。
12.組み付け工程
塗装が終わったら、新品ベアリングや
エアバルブなどを組み付け、お客様の
オーダー内容に合わせてホイールカラー
などの圧入、組み付けを行います。


13.検査工程
最後に車種にあわせた治具を用いて、
問題なく装着できるかどうかの確認します。

ホイールのセンターはもちろん、
ディスク面の加工がしっかり出来ているか、振れはないか、ホイールの回転に抵抗は
ないか、アクスルを締め付けても回転が
重くならないか、全てのホイールキット、
及びボルトオン加工でこれら、当たり前の
事だからこそ、必ず1本、1本、基本に
忠実にきちんと行っています。

いくら数値管理でしっかり出来ていようとも
この愚直なまでの装着検査を必ず行う
ことでより高い安全性を実現しています。


14.検証工程
13.の工程で何か問題があった場合は
さらに詳しい検証を行う為実際の車輌に
装着し、走行検査、加重検査などを行い、
徹底的にトラブルの原因を追究し、
解析することにより次のより良い製品へ
のフィードバックを日々、行っています。







15.完成
以上でホイールキットの製作は完了です。

弊社では、お客様のご要望にあわせるため、
これらの作業の 9.以降をすべて
受注決定後に行います。
それらをすべて自社内で自社の管理の下、
行うことにより確かな品質と、迅速な納期で
安心な製品とご対応を心がけております。


御購入されたお客様には、社員一同、
末永いご満足を願っております





弊社がこのホイールは危険であると判断したホイールは(例えばホイールセンター部分に3ミリ以上の縦フレがあるような事故などで過大な力がかっていると
思われる物やクラックが入っている物など)その事実を知った以上、メーカーとしてお客様の安全を預かる立場として、弊社から間違ってもそのようなホイールが
世に出回る事のないよう、ホイールベアリング圧入部分を完全に壊して二度と使用できないようにし、完全廃棄処分されます。

これは中古市場が活発化したことにより、知識もモラルもない方がこのような危険なホイールでも売り買いできるため、せめて弊社に回ってきた危険なホイール
だけでも世に出回ることのないよう、また万一何も知識のない方が入手する危険性が少しでも少なくなるよう、とっている措置です。














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